危険!FX自動売買ソフトは詐欺なのか?悪徳自動ソフトに引っかからないポイント

ズバリ、何もしないで稼げるってホント?

ズバリ、何もしないで稼げるってホント?
man
「何もしないで毎月100万円!」

こんなFXの自動売買ソフトの宣伝を見たことがありますか。

man
「何もせずに、FXの取引を全て自動売買ソフトに任せて毎月利益を出せるのでしょうか?」

トラリピやループイフダンといった大手証券会社が提供しているFX自動売買システムの他に、情報商材として販売されているFX自動売買ソフトもあります。

中には、「簡単に稼げる!」という宣伝文句をうたっているものもあります。

しかし、結論から述べると、このような自動売買ソフトの中には、悪徳自動ソフトも存在しており、最悪のケースでは詐欺に遭ってしまうこともあります。

もちろん、中には良質な自動売買ソフトもあり、全てが悪徳であるという訳ではありません。

しかし、最も難しいのは、「どうやって自動売買ソフトを使って稼ぐか」ということよりも、「どの自動売買ソフトを選ぶべきか」ということなのです。

良質な自動売買ソフトかどうかを見極めるポイントとして、「バックテストのみを公開しているものは選ばない」という点が挙げられます。

バックテストとは、過去の相場をもとに、どのような成績になるのかを検証したものです。

man
「この自動売買ソフトを使うと、だいたいどんな成績になるのだろう?」

ということを自分自身で確認する場合には、バックテストは有効です。

しかし、バックテストの数値は調節することもできるため、他の誰かのバックテストの情報をそっくりそのまま鵜呑みにしてしまうことは非常に危険です。
teacher
バックテストのみ公開していて、「何もしないで◯◯万円稼げる!」というような大げさな宣伝をしている自動売買ソフトには、くれぐれも注意するというのも、悪徳自動ソフトに引っかからないようにするための大事なポイントです。

また、リアルな取引の結果をもとにしているため、バックテストよりは信頼性が高いといえるテストのことを、フォワードテストといいます。

しかし、FX初心者がこれらを使いこなして利益を上げるのは、難易度が高いといえるでしょう。

MT4(メタトレーダー)って?仮想通貨にも対応しているプラットフォーム!

FXの自動売買に興味を持ったことがある人なら、MT4(メタトレーダー)という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

これは、FXの自動売買ソフトを使うためのプラットフォームです。しかし、MT4単体では自動売買をすることはできません

分かりやすく例えると、「ポケットモンスターのゲームがしたい!」と思っても、ニンテンドー3DSのようなハードだけ持っているのでは、プレイすることができません。

ウルトラサン・ウルトラムーンのようなソフトがあって、はじめてゲームを開始することができます。

つまりハードウェアであるMT4に、自動売買ソフトをセットすることによって、取引ができるようになるという仕組みなのです。

このMT4では、FXだけでなく、ビットコインやリップルといった仮想通貨のチャート分析もすることができます。

ところで、ひとつ注意しておきたいポイントがあります。

それは、使用しているパソコンがWindowsなら何も問題はないのですが、もしMacを使っていた場合、MT4のダウンロードが少し複雑になるということです。

解決する方法としては、

  1. Boot Campを使ってWindowsを起動してMT4を使う
  2. 仮想化ソフトを使用し、Mac上でWindowsのアプリケーションを実行する(ただし日本語対応していないものもある)
  3. Mac対応MT4を提供しているFX業者を選ぶ
  4. MT4ウェブトレーダーを使う

などが考えられます。個人的にいちばん良いのは「3」かと思いますが、互換性の問題により、Windowsと同じように動かないこともあります。

「4」も便利な方法ではありますが、外部の自動売買ソフトを使うことができないという制約が発生してしまいます。

方法がないわけではありませんが、大切な資産を運用するためにFXの自動売買を行うにもかかわらず、万全に整った環境でできないということが、Macの場合は考えられるのです。

こういった観点から、使用しているパソコンがMacの場合、「MT4で自動売買ソフトを使って取引を行うのではなく、トラリピやループイフダンといった大手証券会社の自動売買システムを使ったほうが着実に取引ができるのではないか」ということがいえるのです。

MT4(メタトレーダー)って?仮想通貨にも対応しているプラットフォーム!

「mql5」の公式サイトはこちら

こちらは、mql5のサイトです。

mqlというのは、Meta Quotes Languageの略で、FXの自動売買プログラムの開発に特化したプログラミング言語のことです。

ここから、チャートなどを見ることができます。MT4用に開発されたプログラミング言語は、MQL4プログラムといいます。

そして、MT4から進化したMT5用に開発されたものは、MQL5に書き直す必要があるのです。正直、素人には理解することが難しいです。

ちなみに、自動売買ソフトのことを一般的にEAと呼びます。これは、Expert Advisor(エキスパート・アドバイザー)の略ですが、名前の通り完璧な存在というわけではないのです。

その理由をいっしょに見ていきましょう。

無数にあるFXの自動売買ソフト!何でも自由な反面、大きなリスクも

無数にあるFXの自動売買ソフト!何でも自由な反面、大きなリスクも

自動売買ソフトは、無料のものもあれば有料のものもあります。プログラミングの知識があれば、一から自分で自動売買ソフトを作成することもできてしまいます。

だからこそ、悪徳自動ソフトを作ることも比較的容易であるといえます。

また、日本国内のFX取引であればレバレッジは、「25倍まで」と決められていますが、海外の自動売買ソフトを使用すれば、レバレッジを「400倍」などというように設定することも可能です。

また、自動売買ソフトを使った成績が過去に良かったからといって、今後も同じように好成績がキープできるという保証はどこにもありません。

そのような中で物凄いハイレバレッジでFX取引を行えば、一気に大損してしまうことも十分に考えられます。

では、ここでいくつかの自動売買ソフトを実際に見てきましょう。

人気の高いPips Beggar

この自動売買ソフトは、コツコツと利益を出していくスタイルで、ナンピンは行わず、1通貨あたり同時に複数のポジションを持つことはありません。

そのため、自動売買ソフトにしては、比較的リスクが少ないということができます。

teacher
実際、Pips Beggarは自動売買ソフトの中では、人気が高いです。

ちなみに、Pips Beggarをデモ口座で使うことはできませんでした。つまり、いきなり本番というわけです。

いくら評判が良くても、さすがに取引するときには、大損にならないかとドキドキしてしまいました。

しかし、わずかながら利益を出すことはできました。長期的にトレードするとどうなのかは、まだ分かりません。

ナンピンありの自動売買ソフト!Viora ver2

Viora ver2は、ナンピンありの自動売買ソフトである「Vioraのバージョンアップ編」です。Vioraよりも、さらに勝ちやすくなっていると感じました。

さてここで、

man
「ナンピンありってどういうこと?」

と思ったFX初心者のために、簡単に説明をします。

FXにおけるナンピンとは、相場が自分の思った方向と反対の方向へ動いているときに買い(売り)増しをすることで、漢字では「難平」と書きます。

ちなみに、筆者はこのナンピンで大損を出したことがあります。

ナンピンを続けていると、

  • 「いつか反対の方向に動く。」
  • 「相場がずっと上がり(下がり)続けることなんてない。」

という、訳の分からない心理状況になり、往生際が悪くなるのです。「さすがに、まずいかも・・・」と思って決済したときには、含み損が本当の損失になったことをまざまざと思い知り、顔面蒼白になりました。

さて話は戻しますが、ナンピンありの自動売買ソフトであるViora ver2に関してですが、やはりナンピンなしの自動売買ソフトと比べると、取引している人は少ないようです。

そのため穴場といえば穴場ですが、「ナンピンの恐ろしさを知っている人のみ」にオススメすることができる自動売買ソフトです。

ループイフダン

man
「このソフトは、使いやすい!」

様々な自動売買ソフトを使って取引をしてみた後、久しぶりにアイネット証券のループイフダン の取引画面にたどり着いた時の率直な感想です。

アプリを使ってカンタンに操作できますし、証券会社のウェブサイトには、「お客様のご資産を信託保全して自社の資産との明確な区分管理を実施しております。」と記載されていることから、安心して取引をすることができます。

man
「万が一、出金されなかったらどうしよう?」

なんて心配することもありません。

iphoneでもサクサク動く!

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アイネット証券のアプリは、取引経験の浅いFX初心者にも安心感を与えてくれます。

証券会社のFX自動売買システムと、MT4などを使用した自動売買ソフトの比較

証券会社のFX自動売買システムと、MT4などを使用した自動売買ソフトの比較
man
「アイネット証券やひまわり証券といった大手証券会社が提供するFX自動売買システムと、MT4などを使って操作するPips BeggarやViora ver2といった自動売買ソフトでは、いったいどのような違いがあるのでしょうか?」

分かりやすく表にまとめてみました。

対応言語 セミナーの有無 安全性
大手証券会社のFX自動売買システム   (ループイフダンやトラリピなど) 完全に日本語対応なので、操作しやすい。 証券会社主催のセミナーに参加し、初心者でも資産運用について分かりやすく学ぶことができる、というケースが多い。 金融商品取引業等に関する内閣府令を遵守しているため、安心して資産運用することができる。
MT4などのプラットホームを使ったFX自動売買システム(EA) 複数言語対応であるが、おかしな日本語翻訳になっていることも。中には、日本語対応していないEAもあり。 運用結果を提示する掲示板はあるものの、海外に会社があることが多いため、手軽に参加できるセミナーはない。 海外の会社の場合は、国外の法律が適用されるため、中には安全性の低い会社が存在していることも考えられる。

国内の会社が提供するFX取引は、レバレッジが最大25倍と決められているのに対し、海外の会社のFX取引は400倍や1000倍といったレバレッジがかけられます。

そういうことも合わせて総合的に判断すると、初心者はやはり、ループイフダンやトラリピのほうが利益を出すことが狙えるのではないかということができます。

海外の会社が提供するFXの自動売買ソフトは、レバレッジの設定などで自由度が高い反面、金融ライセンスを取得していないということもあるので、全て自己責任で取引をする必要があるということができるでしょう。

FXの自動売買ソフトが詐欺だったというケースも

日本でもだいぶポピュラーになったFXですが、資産運用して資金を増やすはずが、

man
「逆に詐欺に遭ってしまい出金できない。」
「FX業者と連絡が取れなくなってしまった・・・」

というケースも残念ながら存在しています。

特に、海外の会社の自動売買ソフトを使っている場合、「資金が倍近く増えたが、ある日突然口座が凍結してしまった」ということは、ごくまれながらも起こることがありうるのです。

問い合わせてみようにも、「メールに対して返事が来ない」ということも十分に考えられます。

海外の会社だと、連絡を取ることができずに、泣き寝入りということがあります。

しかし、日本国内の会社が提供している自動売買ソフトであっても、マンションの一室で運営しているケースなども存在し、ひとつひとつの自動売買システムが本当に安全なものなのかを確実に確かめることは、「非常に難しい」ということができるのです。

それに対し、大手証券会社が提供しているFXの自動売買システムであれば、提供元がはっきりしているため、何か問題が起これば、すぐに問い合わせをすることができるという安心感があります。

もちろん、国内外問わず全ての自動売買ソフトが危険であるということではありませんが、大切な資産を守るためにも、FX初心者であればまずは、「大手証券会社の自動売買システムから取引を始めてみる」というのが一番良いのではないでしょうか。

証券会社が提供するFX自動売買システムのリストとそれぞれの特徴

証券会社が提供するFX自動売買システムのリストとそれぞれの特徴

FXの自動売買システムにはいくつかの種類があります。また、提供している証券会社によって内容に違いがあります。

では、いくつかの自動売買システムをピックアップしながら、それぞれの特徴について見ていきましょう。

最新版の情報を掲載しています。

提供している証券会社 自動売買システムの名称 特徴
インヴァスト証券・シストレ24 シストレ24 ストラテジー選択型
インヴァスト証券・くりっく365 くりっく365 売買シグナル
アイネット証券 ループイフダン ストラテジー選択型
ひまわり証券 ループ・イフダン ストラテジー選択型
IG証券 ProOrder 売買戦略
楽天証券 楽天MT4 MT4
カブドットコム証券 シストレFX ストラテジー選択型

ストラテジー選択型

ストラテジー選択型というのは、いくつかあるストラテジーの中から、自分が使ってみたいと思うものを選ぶだけでよいのでとても簡単です。

teacher
基本的には、ストラテジーの中身を自分でカスタマイズすることはできないのですが、複雑な操作が一切ないため、もっともFX初心者に適しているということができます。

売買シグナル

売買シグナルというのは、売り買いのタイミングを指示する情報のことであり、この情報を見逃すことなく取引を行う自動売買システムも存在しているのです。

もちろん、売買システムは絶対的なものではありませんが、うまく活用するのとしないのでは、取引の結果はおのずと違ってきます。

売買戦略

売買戦略とは、FX先進国のイギリスに本拠地がある、IG証券が提供するFX自動売買システム「ProOrder」の特徴です。

このProOrderは、プロも納得するほどの高性能であり、プログラミングを行うことで独自のストラテジーを構築することができます。

また、他の人が構築したストラテジーを取り入れることも可能なため、イメージ的にはMT4に、近いものであると考えることができます。

man
「海外の証券会社のFX自動売買をやってみたいけど、どれを選べばよいか分からない・・」

という人には、全世界に展開し、日本国内にもオフィスを持っているIG証券がおすすめです。

ただ、使いこなすのは難しいため、ある程度FXの経験がある人向けの自動売買システムであるということができます。

ちなみに、楽天証券の楽天MT4では、独自の自動売買システムがあるというわけではなく、楽天の口座を持ち、MT4をプラットフォームとして使うことができるようになるという仕組みです。

どうしても自動売買ソフトを使いたい!という場合は、楽天証券で口座を開設して、MT4を使うというやり方が良いのではないでしょうか。

悪徳自動ソフトに引っかからないポイントまとめ

大切な資産を運用して利益を出すFXの自動売買、安全性という面ではやはり大手証券会社の自動売買システムが最も確実であるということができるでしょう。

自動売買ソフトが悪徳ではないかを見分けるには、

  • デモトレードではなく、リアルトレードの結果を公表しているかをチェックする
  • ソフトがあまりに高額であった場合は、どんなに良い宣伝文句が並べられていたとしても、安易に手を出さない

ということなどが挙げられます。

しかし、100パーセント確実に悪徳自動ソフトを見分けることは、誰にとっても難しく、損をしてしまってから気づいても、後の祭りだったということも考えられます。

teacher
そのためFXの自動売買を始める際には、決して目先の利益だけにとらわれず、安全で信頼ができる取引ができるように、よく考えてから行動することがいちばん大切なのです。

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FX(海外FX中心)・バイナリーオプション・不動産投資など、投資歴10年、ほぼ投資だけでご飯を食べています。FXを中心として、様々な投資関連の情報を実際に実行しながら発信します。1000万円単位の失敗投資もたくさんしています。 FX資産額:3,000万円 保有不動産:2億円・7戸(戸建て中心) 借金:0円