FX自動売買をするデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?今回はFX自動売買のデメリットについて解説します。
デメリットその1.優秀なシステムは思ったより少ない
最大のデメリットは「優秀なシステムというのは多くない。」ということです。
システムの開発者はシステムを売却することで利益を得ているのですが、中には性能の悪いシステムでも「数打てば当たる」という考え方で、量産して成果の良いものだけを販売している販売者もいます。
また、バックテストで良い成績が出るようにチューニング(フィッティング)して、良い運用成績であるように見せかけることを目的にシステムを開発する方がいることも事実です。
当サイトでは「優秀なシステム選び」の方法を解説して、数少ない優秀なシステムを見つける方法を紹介しています。
デメリットその2.得意な相場と得意じゃない相場がある
どんな相場にも強いシステムというのは存在しません。
- ドル/円の円高トレンドに強い
- ドル/円の円安トレンドに強い
- ボラリティの高い通貨ペアに強い
- ボラリティの低い通貨ペアに強い
- レンジ相場に強い
・・・
システムによって、運用成績が出やすい局面というものがあるのです。オールラウンダーのシステムというのは、あっても運用成績はそれほど高くないのです。
デメリットその3.ファンダメンタルズに弱い
ファンダメンタルズとは、マーケットの「基礎」という意味を持つ用語です。「経済の基礎的条件」とも訳されます。
- 経済成長率(GDP)
- 雇用系指標(失業率や新規雇用者数)
- 物価指数(CPI・PPI)
- 国際収支(経常収支・貿易収支)
・・・
チャートを分析するテクニカル分析に対して、経済指標からトレードをする方法をファンダメンタルズ分析と言います。
自動売買はこのファンダメンタルズの要因に対して弱みを持っているのです。
自動売買といっても、AI(人工知能)ではないので、
- このFRB議長が○○と発言したから・・・相場がこうなる
- トランプ大統領が○○とと発言したから・・・相場がこうなる
- 米国雇用統計が予想よりも○○だったから・・・相場がこうなる
という予想は現時点ではできないのです。(将来的にはAIでできるかもしれません。)
結果、ファンダメンタルズ的な要素が多い時期よりも、何もないときの方が運用成績が良くなるのです。
デメリットその4.トレード環境によっては望んだ運用成績が出ない
FXの自動売買は基本的に1日10回以上のトレードを繰り返すシステムがほとんどです。
取引回数が多いため
- 1回の取引のスプレッド・取引手数料
- 約定スピード
- 注文の執行率
- スリッページの発生率
等で運用成績に大きな差が出てくるのです。
だからこそ、自動売買をする投資家の多くは
- 24時間365日稼働するVPSサーバーを利用
- スプレッドの狭いFX会社を利用
するのです。
サーバーの性能が悪い、PCの性能が悪い、FX会社のスプレッドが大きい状態で自動売買をしても、その自動売買システムを採用した前提条件の収益性が実現できない可能性が高いのです。また、システムによっては「誤作動」「システムダウン」などを引き起こす可能性もあるので、自動売買システムを動かす環境作りも重要になってくるのです。
デメリットその5.自分で開発するのは至難の業
自動売買のシステムを自分で開発することは可能です。
しかし、FXトレードの技術はもちろんのこと、システム開発の知識も必要になります。両方の能力・スキルがないと自動売買のシステムを一から開発することは、一般の投資家には至難の業なのです。
まとめ
FX自動売買では下記のようなデメリットがあります。
- 優秀なシステムは思ったより少ない
- 得意な相場と得意じゃない相場がある
- ファンダメンタルズに弱い
- トレード環境によっては望んだ運用成績が出ない
- 自分で開発するのは至難の業
どれも、正しいFX自動売買の知識を得ることで回避できるデメリットですが、何も知らずに行うと本来の自動売買システムの性能を100%発揮できない可能性が出てくるのです。
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