が気になる人は多いと思います。システムを使わずに、個人個人が考えたタイミングでFXの取引を行うことを「裁量トレード」と言います。
一方で、システムを使って自動的に取引が行われるやり方を「システムトレード」、あるいは「自動売買」と呼びます。
そう考えると、自動売買の方が楽に見えるし儲かりそうな気もしてきますが、そんな簡単なことではないのです。
この記事では、そんなFX自動売買が本当に儲かるのかどうか、FX自動売買に関する真実を公開していきます。自動売買をするからといって簡単に儲かるわけではありませんが、うまく使えば手間を大幅に削減して効率よく稼いでいくことは可能です。
「FX自動売買にすでに取り組んでいるけど、このまま稼ぎ続けるか不安・・・」
といった方にはぜひ読んでいただくことをおすすめします。
自動売買は本当に儲かるの?
自動売買は、もともとは法人のファンドマネージャーや一部の個人投資家のみしか使えない、敷居の高いものでしたが、最近では大手のFX会社が提供してくれる自動売買のシステムも増えてきています。
ですので、一般の個人投資家でも気軽に自動売買を使って儲けることができる環境が整ってきています。実際に、自動売買を使って儲ける人も、各種メディアで報道されています。
日経新聞では2018年7月17日付の記事で「進化する個人投資家 プロ顔負け、自動売買を駆使」と題して自動売買の特集をしています。
また、経済番組のWBS(ワールドビジネスサテライト)でも、時折FXの自動売買の仕組みが特集をされます。
2018年6月20日放送の特集では、優秀なトレーダーの売買をチェックしてFXの自動投資を行うmacaso(マカソ)というシステムが紹介されています。
さらに同番組では、自動売買を使うことで、約50万円の元手を1年で約120万円まで増やした主婦の人の事例を特集したこともあります。
そう考えると、
と思うかもしれませんが、そんなことはありえないことです。
バックテストという、そのアルゴリズムを使って過去の為替の値動きに対してトレードを行ったら、どのくらい儲かるかを示している指標を、自動売買のシステムを販売する業者が多いです。
たしかに、過去の値動きで適用したら儲かっているケースは多いのですが、過去の値動き通りに今後も動くわけではないのです。
FX会社のWebサイトでも、
「自動売買をすることで利益が☓倍になった!」
といったキャッチコピーを見かけますが、あなた同じ結果を出せるとは限らないことです。
そう考えると、特定の自動売買を使ったところで、確実に儲けることはできないのですが、それでも使い方次第では、忙しい人でも自動売買のシステムをうまく使って、FXトレードで儲けることは可能なのです。
そのためには、FXの自動売買がどういうものなのかを知っておくことが大事なことなのです。
さらには、自動売買で損をするときにはどんなパターンがあるかを知った上で、儲けるためにはどうすればいいかの戦略を考えていくことが大切です。
FX自動売買を使ったからといって確実に儲かるとは限りません。自動売買の販売業者やFX会社のキャッチコピーやバックテスト結果を鵜呑みにして、損をしないようにしましょう。
しかし、うまく自動売買を取り入れることで効率良く儲けていける可能性はあります。
そもそも自動売買とは何なのか?
自動売買とはそもそもどんなものなのかといえば、「自動で売買を行うプログラム」を使って、人間が売買の判断をすることなく、決められたルールにしたがってプログラムが売買を自動で行っていくことをいいます。
自動売買によって、プロの投資家に近い取引が一般の個人投資家でもできる環境が今は整っています。
自動売買のシステムは個人で購入したり、無料で配布されているものを使うこともできますし、いくつかのFX会社では口座開設をするだけで、その会社で提供している自動売買のシステムを使って取引ができるようになります。
しかし、自動売買にも多くの種類があり、自動売買を使うメリットとデメリットも存在します。特に、自動売買のデメリットは大切で、「知らないと思わぬ損」をしてしまうこともあるので注意が必要です。
自動売買のメリットとデメリットとは?
自動売買ではない、個々人の判断で感覚的に手動のトレードを行っていくことを裁量トレードと言いますが、裁量トレードには大きなデメリットがあります。
自動売買を使うことで、裁量トレードのデメリットを克服することができるのです。
裁量トレードの場合は、
- 自分が画面に張り付いていないとトレードができない
- FXの知識やチャートを読むテクニカルの知識がないと利益を出すのが難しい
- 感情のコントロールが難しく利益や損失が出たときに普段どおりのトレードをするのが難しい
といった問題点があります。しかし、自動売買ですと、
- 人間が張り付いていなくてもシステムが勝手に売買してくれる
- FXの知識のない初心者であっても、システムの選択さえすれば利益が出る可能性がある
- 情に左右されずに決められたルールで確実に取引をしてくれる
というメリットがあります。
とはいえ、自動売買にもデメリットはあります。
- システムの使用料が必要だったり、取引会社の手数料が手動トレードのみの場合に比べて高くなる場合がある
- そのシステムが苦手な値動きをしたら損をする可能性がある
- 資金管理をあらかじめ考えておかないと、資金量が足りなくてシステムが提案するトレードを再現できない場合がある
などは、自動売買のデメリットになりますので、その自動売買がどういうときに儲かって、どういうときには損をするのかは知った上で、資金に余裕を持ってリスクをコントロールしていくことが大切です。
自動売買の種類にはどんなものがあるのか?
そもそも自動売買というのは、人間が直接取引を行わなくても、自動的にシステムが判断して、取引を行ってくれる売買のやり方を言います。
とはいえ、自動売買にもいくつかの種類があるので、どのような種類の自動売買があり、どう機能しているのかを知っておくことは大切です。
裁量トレード型
結局、手動で人間が介入する必要があるので、自動売買に当てはまるのだろうかという気もしますが、この裁量トレード型も自動売買の一種だと言われています。
とはいえ、結局人の手が介入することは、自動売買のメリットを十分に活かすことが難しくなる原因になります。
それでは、自動売買を行うメリットは半減してしまうため、初心者の方はほかのタイプの自動売買のシステムを選ぶことをおすすめします。
ストラテジー選択型
どのストラテジーを選ぶのかによって運用パフォーマンスも異なってくるので、各ストラテジーの特徴や運用成績などを見ながら、そのときの「値動きに適したストラテジーを選択」するのがポイントになってきます。
ストラテジー型の自動売買を提供しているFX会社の一つに、インヴァスト証券のシストレ24があります。
シストレ24では、ストラテジーを6000以上管理していて、しかもそのとき好調なストラテジーに自動で切り替えて運用をしてくれます。
世界中のプロの投資家や学者が作成した自動売買プログラムを使って、トレードをすることができます。
Twitterでの評判を見てみると、ストラテジー型の運用をする場合はトレンドを予測しながらストラテジーを入れ替えていく必要があるため、自力である程度裁量トレードができる上級者向けのシステムであるという声もあります。
それでも相場環境が変わってしまうと(上昇から下降など)全く成績が変わってしまうので、なかなか厳しいです。
相場をある程度予想して取引をするなら楽しいと思いますが、ほったらかすつもりならトライオートFXの方がいいかと。
ただ自分で試したわけではないので、参考程度にしてください(^^ゞ
— 鈴@2018年9月セミリタイア予定 (@semiritaia_suzu) July 22, 2018
リピート型
いわゆるレンジ相場と言われる、一定の範囲内で上がったり下がったりすることを繰り返す値動きで、大きな成果を得やすい自動売買の方式です。
一方で、特定のトレンドを持った相場では、対応しづらい場面も出てきます。
リピート型の自動売買を提供しているFX会社としては、以下などがあります。
外為オンラインのiサイクル注文
FXブロードネットのトラッキングトレード
マネースクエアのトラリピ
アイネット証券のループイフダン
とはいえ、資金管理をおろそかにするとトレンドの方向性によっては大きな損失となってロスカットになる可能性もゼロではないです。
手持ちの資金量を把握した上で、どういう状況になったらロスカットになるのかを理解する必要があります。
プログラミング型
プログラミング型の自動売買の代表としては、メタトレーダーが有名です。高機能のチャート分析や自動売買システムがウリで、ほかの人が作った自動売買のシステムを使うこともできます。
プログラミング型の自動売買は、FX会社が扱っている自動売買に比べて「種類も多い」です。
できることの範囲も広いため、十分に自動売買に習熟している人であれば、使いがいがありますが自動売買初心者の方は、まずは大手FX会社が扱う自動売買から始めてみることをおすすめします。
自動売買で損をしてしまう人の特徴
自動売買を使ったトレードをしたときに、損をしている人には特徴があります。
便利な自動売買ですが、ポイントをおさえないと自動売買を使うだけでは勝ち続けることは難しいので、これらの損をしてしまう人にならないよう、注意しながら自動売買を使っていくことをおすすめします。
リスクを取りすぎてしまう
自動売買の取引は1度セットしてしまうと、あとは自動で売買を続けてくれることは間違いありませんが、そこにはリスクが発生するのも事実です。
いくらの為替の変動があったら、いくらの損失になるのかなどを把握していないと、気がついたら大きな損失が発生してしまっていることが考えられます。
「ロスカットはいつになったら発生するのか?」
などは最低限おさえておくべきポイントです。
さらに、仮に失敗しても大丈夫なように「余剰資金で取引」することが大切です。これは自動売買に限らず、投資をするときの鉄則ではあります。
リスクがあることが悪いことではなく、リスクをどの程度までとることができるかをあらかじめ考えておくことが大切なのです。
1つの自動売買のやり方に固執してしまう
自動売買にはさまざまなシステムの種類があります。それらを比較した上で、自分に合ったシステム、そのときの市場のトレンドに合ったシステムを採用して、運用していくことが大切です。
自動売買そのものは、稼働している限りでは一切手間はかかりませんが、検証の手間は必要ですので、定期的に検証する時間は設けるようにすることをおすすめします。
それでも、手動でずっとパソコンやスマホにかじりついてトレードするよりも、ずっと楽だし多くの人にとって高い運用パフォーマンスを得られる確率が高いのが、自動売買のシステムです。
ですので、システムの検証や選別に時間を使うことは面倒くさがらずにやることをおすすめします。
感情に左右されてトレード方針を変えてしまう
裁量トレードだと利益や損失の額によって、心理が揺さぶられてしまい、利益を追求しきれなかったり、損切りができずに損失が膨らんでしまう可能性があります。
自動売買を導入することで、そのような感情をはさまずにトレードができることは大きなメリットです。
せっかくの自動売買の良さである、感情を挟まずにルール通りに売買を行うことを自分の手で止めてしまっては自動売買を使う意味が薄れてしまいます。
FXの勉強をしないで儲けようとする
自動売買は場合によってはFX初心者の方でも、システムを選ぶだけで儲けることができてしまう場合があります。しかし、長期的に儲けていきたいのであれば、「最低限のFXの勉強」はしていくことが望ましいです。
トレンドの判断や、資金管理についてなど、少しずつFXの基本を自動売買を稼働させながら同時進行で学んでいける人が勝てる人ですし、逆に勉強を避けてシステム任せにしていると自動売買を使っても最終的には負けてしまう可能性もあります。
FX自動売買は本当に儲かるのか?自動売買で儲けるにはどうすればいいか?
というと、儲かる場合もあれば損をする場合もあるというのが本当のところです。
しかし、自動売買を使うことで、パソコンやスマホの前に張り付かなくても、システムが自動でトレードをしてくれることで、大幅に手間を削減できることは間違いないことではあります。
会社員にしても、主婦にしても、自営業者にしても、チャートをずっと眺めながら売買をするトレーダーになりたいわけではない人が多いと思います。
お金に働いてもらって、資産運用をしてお金を増やしてはいきたいけれど、限られた時間の中で、なるべく少ない労力で利益を得ていきたい人の強い味方が、FXの自動売買です。
システムやストラテジーの選択を誤ると、自動売買を使ったとしても損失が出てしまう可能性もあります。
自動売買の仕組みを理解して、その場のトレンドに合ったシステムやストラテジーを選択できるだけの知識を勉強して検証を重ねていくことが、自動売買で儲かる確率を高めていくための秘訣です。
やり方次第では、FX自動売買は十分に儲かるものになります。